INTERVIEW

インタビュー

新光堂ってどんな会社なの?

新光堂の課長と販売スタッフに、新たな人材に期待すること、仕事のやりがいなど、新光堂にまつわるエトセトラを聞きました。

新光堂
宝飾・時計部 課長
金田 茂樹

SHINKODO Premier 山形店
アドバイザー
大原 夢実

情熱を持って働ける方と仕事がしたいです

- おふたりは、お勤めになってどのくらいですか。

金田:社歴でいうと22年くらい、店長を8年ほど経験し、課長になって2年目になります。もっとベテランの先輩もいるのですが、世代でいえば長いほうではあると思いますね。

大原:私は14年目です。

- 早速ですが、そんなおふたりはどんな方と働きたいですか?

金田情熱を持って働ける方と仕事がしたいです。宝飾の知識に関する教育制度も整ってはいますが、それだけでは追いつかないところもあります。お客様に商品を買ってもらうにはまず関係づくりから始めることが重要ですから、商品のことだけでなくパーソナルなことやニュースのお話をすることもありますしね。常にアンテナを張って、自主的、主体的に学んでいこうとする姿勢が嬉しいです。

大原:私は、普通のことが普通にできる人と働きたいです。接客業ですからお客様に対しての挨拶や笑顔も大変重要です。特に、イオン内店舗のようなインショップ型の場合は、通路を通る方にも私たちが見えていますから、お客様と相対する前の笑顔も作れないといけませんよね。

変えようと決意して行動できるかどうか

- この仕事をする上で役立つ資質はありますか?

大原細かいところが気になることは、この仕事に役立つと感じています。小さいジュエリーにおいてデザインの細かな違いやわずかな傷を見つけられる、それがジュエリー全体の雰囲気を司っているのを理解できることは、大きなアドバンテージになると思います。ただ、日々接客している中で、そっけない態度をされるお客様も当然いらっしゃいますから、あまり繊細すぎる性格だと心が折れちゃうんですけれど(笑)

金田:確かに(笑)私は、人と話すのが好きな人、コミュニケーションを上手に取れる人っていうのは、この仕事に向いていると思います。

- 金田さんも、もともと対人スキルはあった?

金田:そうは言っても、私は対人スキルがなかったんです。お客様との話が盛り上がらなくて悩んだ時期もありましたね。

- その悩みはどのようにして乗り越えたのですか。

金田:悩みながらも日々お店に立って、お得意様ができたのが自信に繋がりました。そして、こういうお客様を増やそうと試行錯誤していく中で、コミュニケーションに関する不安や悩みもなくなっていったんですよね。それはやっぱり自分から親しくなろうという気持ちが大きかったような気がします。この気持ちがないと、お客様に伝わらないし響かないというのは、接客していて気づいたことでもあります。

- では、対人スキルがないから採用しません、ということでもないのですね。

金田:その通りです。ただ、それを変えようと決意して行動できるかどうかは面接時にチェックするようにしています。仕事をする上で重要な責任感やプロ意識につながることだと思いますから。

知識が完成することはないと思っているんです

- ジュエリー好きであることは重要ではないのですか?

金田:はい、そこまで重要視していません。

大原:先程も申し上げましたが、普通のことができれば特殊な知識や能力を持っている必要はありません。私たちも未経験からの入社ですし、資格もいらないんですよ。

金田:ジュエリーに関する知識は入社後に学ぶことができますしね。

- 具体的に入社後の知識の習得やスキルアップはどのように行われるのでしょうか。

大原:入社後、5日間は部屋にこもって研修。接客や宝飾の知識を学びます。

金田新任教育は、弊社の社長が行うこともあります。

- 研修が終わると、早速店舗に配属されるのですね。

金田:はい、伝票の書き方や商品の入庫・検品などの事務的なことも覚えながら実際の営業で鍛えていきます。接客については、先輩スタッフについて徐々に慣れてもらうことからですね。配属後も3ヶ月に1度くらい、特に接客に関する講習があります。

- その講習はどのくらい続くのですか?

金田:今もしていますよ。社歴や役職関係なく、定期的に開催されています。講習を受けたり他店舗の人が集まって情報交換したりすると、新たな知識や間違っていたことを気づかせてもらえるような時もあるんですよね。

- おふたりのようにベテランであれば、知識は充分あると思うのですけれど……。

大原:ジュエリーって知れば知るほど、奥深さを感じるんですよ。覚えることがいっぱいありすぎて、未だに分からないことはたくさんあります。

金田:例えば、レアストーンには流行もあり、毎年新しいものが出てきます。そういう意味でも、知識が完成することはないと思っているんですよね。ネットや新聞、業界の仲間から仕入れた新しい知識は、スタッフにも共有するようにしています。

大原:最近私は、宝石の鑑別書に書かれている用語が分からなくって、スタッフに聞きに行ったことがありました。その時はスタッフ全員が分からなくって、別店舗のスタッフも巻き込んでみんなで調べたんですよね。

金田:知らないということ自体はダメなことではありません。気になること、分からないことがあれば考えよう、知ろうという意識を常に持っていることが大切だと考えています。

スタッフ全員の力をあわせた上で成り立っているんですよね

- スタッフに聞きに行くというお話がありましたが、スタッフ同士の関係性はしっかり構築されているのですか。

大原:はい、分からないことがあったら他のスタッフに聞いて、みんなで調べたり共有したりするようにしていますね。先輩スタッフとして分かることはどんどん教えていきます。仕事以外の話をすることもありますよ。

金田:また新光堂では、お客様との関係構築のため担当スタッフが一人つくことがあります。ただ、あの人のお客様だから自分は知りませんということはせず、新光堂のお客様として接客することを心がけていますね。ひとつのチームとして互いに助け合っていこうとする意識は、スタッフ全員が持っていると思います。

大原:そう思います。他のスタッフが接客をしている時、自分はどういう動きをするのがいいだろうと考えることもあります。お茶をお出ししたり、時にサポートに入ったり。自分の売上げにはならないんですけれどね。

金田:スタッフを見ていても、ギスギスしている感じはないですね。働きやすさを感じるポイントでもあると思います。

大原接客業って、意外とチーム力が必要だと実感しています。自分ひとりでやるってやっぱり難しくて、お店はスタッフ全員の力をあわせた上で成り立っているんですよね。

金田:そうですね。

大原:その意味で、協調性はすごく大事だと思います。時に流されたほうがいい時もありますから、自分の意志が強すぎて曲げられない人は合わないというか、その人自体が働きづらいんじゃないかなと思います。

買ってもらったジュエリーを身につけて来店していただいた時も凄く嬉しくなりますね

- 最後に、この仕事のやりがいを教えてください。

金田:新光堂は、各店舗に売上目標が設定されています。その目標達成のために、スタッフ全員で協力し合いながら販売をするのですが、達成できて喜んでいるスタッフを見ると、やっていてよかったなと感じますね。店舗全体の雰囲気も良くなりますし。

- 課長として、お店全体を見ていらっしゃるのですね。

大原:達成したら、たまにアイスを買ってくれます(笑)

金田:そうですね(笑)あと個人的には、お得意様ができて、自分が提案したものをお買い上げいただけた時にもやりがいを感じます。

大原:そう思います。私は、高校生の頃にスーパーのレジでアルバイトをしていたのですが、スーパーのレジって同じ接客業といえど来たものをピッてするだけでお客様との関係性が深くなりづらいんですよね。新光堂に入社してお客様とお話する中で、自分がおすすめしたものを気に入ってくれて買っていただけた時に、アルバイト時代にはなかった大きなやりがいを感じます。あと、それを身につけて来店していただいた時も凄く嬉しくなりますね

- それはやはり単価が高いもののほうが嬉しいのですか。

大原:うーん、それよりも一生懸命接客したとか、信用して買っていただいた時とかのほうが嬉しいかもしれません。単価に関わらずお客様が元々欲しかったものよりは、探していらっしゃらなかったけれど私のご提案がきっかけで欲しいと感じていただけたものを売るほうが喜びは大きいですよね。

- 他に「ここで働いていてよかった」と感じることはありますか。

大原:あとは個人的なことですが、常に美しくいられるというのはいいことだと思います。人と接する仕事ですし、扱っているのも人の魅力を引き出すためのジュエリーですよね。スタッフの見た目が美しくあれば、お客様や自分、お店全体に与える影響もポジティブなものになると考えていますから、身だしなみも整えて清潔に、きちんとしていかなければならない。常に背筋が伸びるような緊張感を持って仕事をすることができます。

- ありがとうございました。